井上電機の部屋

IC-6F
機器概要:50M帯FMモービルトランシーバ
発売年:1970年?定価:
周波数範囲:50MHz帯(水晶式)
モード:FM
開局前のリグなので詳しいことはよくわからないのですが・・・6chの水晶式FM機で,IC−60の前身になるかと思い
ます。終段にはIC−71と同じ2SC517がパラで使われており,IF段にはすでにICが使用されています。
FDAM-3
機器概要:50M帯AM/FMポータブルトランシーバ
発売年:1968年定価:
周波数範囲:50MHz〜54MHz
モード:AM/FM
「イモ3」とか呼ばれていたようですが・・・6mのAM/FM機として,一応“使える”最初の機種ではないかと思いま
す。ただしFMはオマケのようで,受信はスロープ検波?固定ch水晶では変調がかかりません。
QRHもかなりすごいですが,相手も似たようなものだし,送受独立VFOなので“成り行きスプリット運用”を行えば
お互い問題なし! AF段に見たこともないような海外製?の石が使われていて時代を感じます。
AM-3D
機器概要:50M帯AM/FMポータブルトランシーバ
発売年:1972年?定価:28,500円
周波数範囲:50MHz〜54MHz
モード:AM/FM
FDAM−3の後継機で外観的にはほとんど差異はありません(メーカーロゴマークが変わっている)。
井上の3Pマイクというのは不評だったようで,固定機などでも時々4Pに改造されているものを見かけます。
ポータブル機では外観のキズ,凹損痕や電池の液漏れ,アンテナ折れなども多く,程度の良いものにはなかなか
巡り会いません。
IC-20
機器概要:144M帯FMモービルトランシーバ
発売年月:1972年1月?定価:54,000円
周波数範囲:144MHz帯(水晶式)
モード:FM
IC−20,60,30の3兄弟の2m機です。V/UHFを得意としていた井上電機の自信作のようで,同時期に発売さ
れていたTR−7200などより小型にできていています。当時,水晶は12chでも実用になっていたのかな?
“IC−20”の字体が他の兄弟と異なっているのは製造時期によるものでしょうか。
IC-30
機器概要:430M帯FMモービルトランシーバ
発売年月:1972年1月定価:98,500円
周波数範囲:430MHz帯(水晶式)
モード:FM
IC−20の430M帯版。カバーを開けても基板は見えず,送信ユニット,受信ユニットがそれぞれシールドケースに収
められており,構造的には全く異なっています。また,ファイナル部分の発熱が多いのか,IC−30のみ背面に放熱
器が付けられています。
IC-60
機器概要:50M帯FMモービルトランシーバ
発売年:1971年定価:52,500円
周波数範囲:50MHz帯(水晶式)
モード:FM
こちらは6m機。これもまた内部構造が異なっており,ブロック毎にシールドされている小さなモジュールが並べられ
ているという,業務機に見られたような造りになっています。FM専用機でありながら定価がIC−71と同じというあた
りにこれが現れている気がします。付属品にダイヤル表示用のインスタントレタリングが入っていて,水晶に合わせ
て自分で変更できるようになっています。
IC-22
機器概要:144M帯FMモービルトランシーバ
発売年:1972年定価:42,500円
周波数範囲:144MHz帯(水晶式)
モード:FM
IC−20に続く2mモービル機。チャンネル数が一挙に22chに増えているのですが,内部構造と回路はかなりコスト
ダウンした気配があり,スケルチもスパッと切れないでダラけている感じでイヤ。
ダイヤル文字盤は抜き文字で,電源を入れると数字が青く(メインchは黄色)浮き出てきれいですが,いかんせん文
字が小さくて。。。
IC-201
機器概要:144M帯オールモードトランシーバ
発売年:1974年12月?定価:
周波数範囲:144MHz〜146MHz
モード:CW/SSB/FM
固定機シリーズの2mSSB機。兄弟にIC−501がありますが,これはFMが付いていません。IC−201はさすがに
2mということでFM付き。パネルのレバーでダイヤルの減速比を変えられたり,RFゲインがLの結合を変えるアッテ
ネータ方式といったかなり凝ったメカ構造になっています。
IC-501
機器概要:50M帯オールモードトランシーバ
発売年:定価:
周波数範囲:50MHz〜54MHz
モード:CW/SSB/AM
IC−201の6m版で,FMが付いていない代わりにAMが付いていて,ちょうど八重洲のFT−6200に相当する機種
になります。FMがないため,IC−201に付いていたセンターメータもなくなっています。PLL−VFOということを全面
に出していましたが,もちろんデジタル制御のPLLではなく,ループ内にVFOを入れたTS−820の感じでしょう。
IC-21
機器概要:144M帯FMトランシーバ
発売年:1973年定価:69,500円
周波数範囲:144MHz帯(水晶式)
モード:FM
2m固定機で,IC−210がVFOなのに対してこちらは水晶式です。水晶はIC−20,IC−22などと共通なので,
これらを何台か持っていれば合理的に補充が可能。ダイヤル自体は12ch分で,系統切り替えSWにより24chとし
て使うようになっています。姉妹機にIC−61(6m),IC−31(430M)がありますがIC−61は希少品につき,まだ
入手できていません。
IC-31
機器概要:430M帯FMトランシーバ
発売年:1973年?定価:
周波数範囲:430MHz帯(水晶式)
モード:FM
IC−21の430M版で,一部のツマミの機能が異なる他はほぼ同じ外観です。メーターが透過式になっているのは
元々なのか,時期的なものなのか?? ツマミの数を“消化”するため,ほとんど使う必要のないようなものまでパネ
ルに出ていたり,ダイヤル部分にカラフルな表示がたくさん点いたり・・・固定機としての価格と威厳を保っています。
IC-210
機器概要:144M帯FMトランシーバ
発売年月:1973年7月定価:86,500円
周波数範囲:144MHz〜146MHz
モード:FM
VFO方式のFM固定機。ダイヤルはIC−71と同様な独自の二重減速機構を採用し,回して戻すと微調整ができる
構造です。電源を入れるとダイヤル目盛りが緑色に照らし出されて非常に美しい!
AC電源パックはオプションですが,IC−71のような外付けではなく本体内に収納されます。
IC-71
機器概要:50M帯AM/FMトランシーバ
発売年:1969年定価:52,500円
周波数範囲:50MHz〜54MHz
モード:AM/FM/CW
完全トランシーブトランシーバ。TRIOのTR−5200はIC−71のパクリという話もあるくらい回路が似ています。
「スッポン!」と開くFMのスケルチ音に特徴があるのはよく知られているところ。製造時期によってマイクの形状や
パネルの色が異なっていたり,パネルの「ヘリ」がメッキか梨地処理か等の違いがあります。この梨地処理のものは
最終ロットに近い時期のものと思われ,当時は見かけたものの今はまったく見られなくなりました。
長年使い込まれたものは,これもIC−71の特徴でもある「52の焦げ」が出ているので注意が必要です。
修理のヒント
IC-505
機器概要:50M帯オールモードポータブルトランシーバ
発売年:1982年定価:78,500円
周波数範囲:50MHz〜54MHz
モード:CW/SSB/AM/FM
PLL方式のオールモード機で,今でも人気のあるリグです。ポータブル機でありながらリニアを内蔵していて,固定で
はそのまま10W運用ができます。FM運用するにはオプションユニットが必要。乾電池ケースを外して,オプションの
ニッカド電池パック(12V900mAh)を装着することができます。このニッカド電池パックは単二を短くしたようなもの
が入れられていますが,うまく開けられれば単三ニッケル水素10本に入れ換えることで十分実用になります。


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